ドラッグストアの最重要業務 推奨品販売(推売)
ドラッグストアでの業務の内、最優先でやれと言われ、真っ先にこの仕事が嫌だと言われる業務。
それこそが推奨品販売である。
目次
どのような業務?
『そのドラッグストアでおススメされている商品をお客さんに売る』
簡単に言ってしまえばこれだけであり、得意な人は得意だが苦手な人はとことん苦手な業務である。
ドラッグストアで上手くやっていこうと思うならば、この業務だけは最優先で抑えておきたい業務である。
おススメされている商品は医薬品だったり、化粧品、青汁等の健康食品から多義に渡るのが一般的である。
また、どれくらい売らなければならないかといったノルマが課せられているのも特徴で、その店の売上規模をもとにノルマが課せられていることが多い。
具体的な販売方法
一番良く見られる販売方法は、レジでお客さんに提案する方法である。
例えば、日焼け止めを持ってきたお客さんに対して、
「こちらの日焼け止めよりもっと良い成分が入った日焼け止めがありますよ。」
等と言って、おススメされている日焼け止めを紹介するといった具合に提案していく手法である。(スイッチング)。
おそらく最も推奨品販売で、成功事例と失敗事例が多い方法でこれがあるからレジにあまり立ちたくないパートさんや社員の人は多い。
次の方法としては、商品棚を見ている人に声をかけていく方法である。
「何かお探しですか?」
等と声をかけて、お客さんの探している商品を一緒に探すついでに推奨品への販売へと持って行くのである。
「お探しの商品よりももっと良い商品がありますよ。」
と言った具合にレジと同様におススメの商品への販売へとつなげていくのがベストである。
最後はお客さん自ら、
「体の調子が悪いから何かおススメの商品ありますか?」
といった具合に自分から商品購入の要望があったりもする。
かなりラッキーな場合で中々お目にかかれないが、チャンスなのでしっかりと販売へとつなげるようにしておきたい。
今あげた方法やシチュエーションが主な販売方法である。
何が嫌なのか
ぶっちゃけると断られることが圧倒的に多いことが挙げられる。
「この商品でいいです。」
「ちょっと高いね」
「使い慣れているのがいいですよ。」
「早く帰りたいんだけど」
「あ、そういうのいらないんで」
「本当に効くのこれ?」
「うるさい」
「売るように言われてんの?」
「使ったけどいまいちだったよ」
等と断られた数は数知れないほど挙げられると言える。
中にはお客さんから怒鳴られることもあるため、苦手な人はとことん苦手なのがお分かりいただけるだろうか。
一度ダメでも次があるの精神が基本の泥臭い業務であり、挫折してしまう人は山のように多い。
一度販売した成功体験があるとモチベーションが上がり楽しくなっていくのだがそこまで経験している人は少なく個人的にはもったいないと思っている。
してはいけないこと
押し売りである。
店員「こんな商品がありますよ。」
お客さん「いいえいりませんけど・・・。」
店員「いえいえ、そんなことをおっしゃらずに!」
等と言ったことは絶対にしてはいけない。
一度不快な思いをしたお客さんは2度とその店には来てくれないだろう。
自分の立場になって考えてみたらわかると思うが、押し売りされた店にまた行きたいと思うだろうか?
自分にして嫌なことは他人にしてはいけないのである。
しつこい人間は嫌われるのです。
何でしなきゃいけないの?
おススメしている商品の多くは利益率がよく、そのドラッグストアを存続させていくにはなくてはならない商品だからである。
おススメされている商品のどれもが利益率が良いため売れば売るほど会社規模を大きくしていきやすいのが推奨品販売をしていく最大の理由として挙げられる。
宣伝やCM等で流れている商品は、広告宣伝費を上乗せされていることが多く高い状態で売られていることが多い。そこでそのドラッグストアでおススメされている商品などは成分が同じでも広告宣伝費がかかってない分価格も抑えられなおかつ利益率も高い。会社としては利益を効率よく回せるこれらの商品を売って会社の存続を図っているのである。そのためにもなるべく多くのおススメされている商品を売っていきましょうというのが多くのドラッグストアでの一般的な決まり事となっている。
誰もが負担に思う業務である推奨品販売だが、売れなくても商品の説明をしていると先輩や上司からの評価は高くなっていきやすい。頑張っている姿を見せることで、様々な知識や売り方を教えてくれるかもしれないので販売していく姿勢を見せることは重要である。
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