ゲームレビュー 超サイヤ伝説 スーパーファミコン

2022年3月16日

ドラゴンボールは今でも、続編や映画、ゲーム等の派生作品が出ている日本が誇る超人気の

漫画である。

今回紹介するゲームはその超人気を誇るドラゴンボールのゲームである。

目次

数あるドラゴンボールゲームでも・・・

やたらとバグが多い。

そのキャラクターの強さを表す「戦闘力」という概念があるが、その戦闘力が簡単な方法で一気に跳ね上がってしまい、ゲームバランスがいとも容易く崩壊してしまうのだ。

あまりにも多すぎたためか、このゲームの説明書といっしょに注意書きが付属されており、「とある場面でセーブはしないでほしい」という旨の注意書きがなされている。

詳細は省くが、地球に来たベジータ戦直前にセーブしてからリセットを押すなどして再開すると仲間キャラの戦闘力が跳ね上がってしまい、フリーザでさえゴミのような扱いが出来てしまうほどである。チャオズのどどんぱでフリーザを瞬殺出来てしまったときは、

「汚い花火だ!」

という言葉がつい出てしまい、爆笑ものである。

無茶苦茶なバグではあるが、ある意味原作通りの戦闘力のインフレ具合を表現出来ておりこれはこれで評価できるといえよう(本当か?)

自由に飛び回って目的地に行く

見出し通りなのだが、これに加えて合言葉だったり正しい順番でボタンを押さねばならないイベントがあって若干面倒な部分がある。

移動手段は、歩き、飛ぶ、いきおいよく飛ぶ、の3種類あるのだがいきおいよく飛んでしまうとエンカウント率が高くなってしまうため却って遅くなってしまう。使うならバブルスカードを使って敵を出現させないような工夫が必要になる。

目的地はドラゴンレーダーを使ってドラゴンボールを探し出したり、最長老にあうために洞窟をいったりで単純なため話を聞いていれば目的を見失うことはないだろう。

あくまで敵との戦闘に重きをおいたゲームスタイルと言える。

わかりやすいバトル方法

RPGと同じく、フィールドを移動していると敵とエンカウントする。

あらかじめ配られているカードを使って攻撃を加えていく形式となる。

星の数が大きければ大きいほど大ダメージを、漢数字が大きければ大きいほど敵からのダメージが少なくなるというわかりやすいシステムとなっており、初心者でもとっつきやすい。

カードにもいろいろ種類があって、自分の流派が合えば全体攻撃が出来る。

必殺カードは文字通り必殺技を打つことが出来るので、単純に攻撃力の大きい必殺技で確実にとどめをさすか全体攻撃の出来る(クリリンのかくさんエネルギー波)必殺技のどちらかを選ぶことになる。

必殺技の演出を見たいだけで必殺技を選ぶのももちろんありだ。各キャラにビジュアルシーンが割り当てられているので、一見の価値ありなのである。

原作再現かつ迫力満点のビジュアルシーン

今作のゲームはバグばかりが取り沙汰されるがそれ以外にも魅力的な要素がある。

敵との戦闘力の差があると、岩や地面に叩きつけるだけでどアップで岩にめり込んだりして爽快感がある。

また、通常攻撃のあとにランダムで追撃が出るのだが、キャラクターがアップで迫ってくるシーンを挟んでから敵に体当たりをかますという原作を見ているような演出が追加されるので、ただ戦闘しているだけでも爽快感があるのだ。

極めつけは、必殺技の演出だろう。

そのキャラの得意な必殺技、悟空ならかめはめ波、ピッコロなら魔貫光殺法等は実際に漫画やアニメなどでのワンシーンを再現したシーンが挟まれるため、

「ああ、あのシーンでのかめはめ波ね!!」「こんなのもあったな!!」

等と原作を知っていれば思わずニヤリとしてしまう演出がなされるのだ。

必殺技が直撃すれば大爆発等が起きて大ダメージを負うことになるのだが、爆発音が非常に爽快で必殺技を打つだけで敵を汚い花火状態にすることが出来るのだ。

必殺技の演出は味方だけでなく敵にもあって、これまた原作シーンを豊富に取り入れている。

ジースのクラッシャーボールやベジータのギャリック砲などは喰らってしまうと大ダメージを負ってしまい

「そこのボロくずを捨てておけよ」

状態になってしまう。戦闘力の高い仲間を当てて、わざと必殺技の演出を見てしまうくらいよく作られているので、余裕のあるときは見てみることをお勧めする。

辛口なゲームバランス

壁になるボスキャラがかなり多い。

最初のラディッツから既に難しく、レベル上げは必須だ。

ナッパ戦やリクーム戦等は思わず

「悟空早く来てくれーーー!!」

と叫ばずにはいられないほどの難しさを誇る。

しっかりレベル上げやお助けカードに頼ったり(あるいは両方)すれば攻略することが出来るため、要所要所でのレベル上げが欠かせないゲームとなっている。

また、こんなとこで戦うのという初見殺しな部分があるため、こまめにセーブをすることを強くお勧めする。

どうしてもクリア出来ない場合

難所さえ押さえてしまえば、カードを揃えるだけでも相当楽になるのでカードは必殺技カードのチチや戦闘力を底上げする最長老カード、相手のカードを弱くするピッコロカードや動きを止めるじいちゃんカードをとりあえず揃えておこう。カード屋と修行屋を行ったり来たりして必要なカードをあらかじめ揃えておけば積むことはなくなる。

ナメック星についてからご飯の成長が早くなるので、基本はご飯に戦闘させよう。

入手条件が特殊だがポルンガカードも強力だ。公式チートな部分があるので、使うのは自己責任で。

ピッコロが融合したあたりからは一気にぬるいゲームになるので、そこに行くまでが鬼門となる。

必要なカードは取り揃えて、レベル上げにも精を出すとよい。

個人的には

好きなゲーム。

バグを入れても、入れなくてもドラゴンボールというだけでプレイしてて楽しい気分になってしまう。

特にフリーザ戦は熱く、スーパーサイヤ人になってフリーザをぼこぼこにしてカタルシスを存分に味わうことが出来る。これだけでもプレイする価値が十分にあるのだ。

原作を再現してある必殺技の演出を見るだけでも、楽しい気分になってしまう私は幸せ者なのである。