月風魔伝 undying moon レビュー
大昔に出たファミコンの正当な続編ということで期待していた月風魔伝undying moon
実際にプレイしてみると、アクションゲームではあるものの面クリア型の悪魔城ドラキュラのようなゲームとなっている。
目次
フィールド等はなく、純粋なアクションパートのみ
ファミコン時代はフィールドを歩いて店で買い物をしたり情報を集めたりして、点在しているアクションステージをクリアしていくゲームであった。
しかし、今回の月風魔伝は純粋なアクションステージのみとなっている。
そのステージ中に、敵や宝箱からのドロップアイテムや店の買い物でキャラクターを強くしていくというゲームとなっているので、ファミコン版のようなゲームを想像していると肩透かしを食らってしまうだろう。
フィールドを歩きつつ、寄り道したり買い物のために同じ敵を倒して少しずつお金を貯める作業が割と好きだった自分としてはなんだか違和感を感じてしまった。
拠点
スタート地点で最低限の装備を整えてから、最初のステージに行くのだが拠点でやれることはせいぜいこれだけなので、あまり拠点でなにか出来るというものではない。
チュートリアルは最初の一回しかないわりに、覚えることは結構多い。
拠点で繰り返し操作の練習が出来たりすればとっつきやすいゲームに慣れたのになあと思わずにはいられない。
武器
刀や槍などの主武器と苦無や爆弾等の副武器の2つを使い分ける。
主武器はいつでも使える武器で、メインの武器となる。
刀や小太刀以外は癖の強い武器が揃っているため、刀や小太刀で操作を覚えていく方がいいだろう。
幸い主武器も副武器も2種類持てるため、1つは刀もう一つは槍やこん棒等を持ってもいいかもしれない。
副武器は主に飛び道具系の武器で、使用回数を超えるとしばらくの間使えなくなる。
それゆえここぞという時に使用したい。どれも使いやすい武器が揃っているので、自分に合った武器を選んでいこう。
ステージによっては、思わぬ武器が使えたりするので選り好みをせず満遍なく使うことをおススメしたい。
武器の効能
敵に武器を当てると、凍結や炎上、猛毒と言ったバッドステータスを付けることができる。
なかでも強力なのが、寄生である。
当たるとプレイヤーと敵が線のようなもので繋がり、体力を奪い続けるというもの。
このゲーム、敵の攻撃力が高いわりに回復手段が極端に少ないためこういった回復手段を知っているか知らないかで難易度が大幅に変わったりする。
副武器に付与されているので、どの種類のどの武器かを詳細ページなどで調べてから入手するようにしたい。
武器の入手
ステージ中に素材を拾い、味方の女型人形のようなものに渡すと作ることが出来る。
作った武器はそれ以降のステージでもランダムでドロップするようになる。
この素材はゲームオーバーになると失われてしまうので、なるべくゲームオーバーにならずにボスを倒してから武器の解放を目指していきたい。
ゲームオーバー
死んでしまうと、いままで集めた素材を無くしたり最大HPなどが最初期に戻ってからのやり直しとなる。
プレイヤーを成長させていくと、素材の何%かを持ってのスタート等が出来たりと完全な仕切り直しとはならず徐々に強くしていくことが出来るため、強力な武器を解放して少しずつステージを攻略していこう。
そういう意味では死んで覚えるゲームなので、やりごたえはあると思う。
敵
和テイストの敵が全般を占める。鬼や骸骨はもちろん、土蜘蛛や九尾の狐などの大物の妖怪が画面狭しと暴れまくるので見ごたえも手ごたえもばっちりである。
ボスだけでなく、道中の敵たちも一癖、二癖ある敵ばかりなので一筋縄ではいかない道中になるであろう。
難易度が上昇するに従って、いやらしい配置のいやらしい組み合わせの敵が出てくるので周回する楽しみもありプレイヤーを飽きさせない工夫を感じられると思う。
決して敵の種類が多いわけではないが、工夫して出現させてくるので不思議とそんな不満は感じさせない。なかなか楽しませてくれるゲームである。
ストーリー
あってないようなものだが、最後のボスだけは異質なステージでの戦いとなる。
名前とエンディングの演出から察するに外宇宙から来た生物で、クトゥルフ神話のクトゥルフがモチーフだと思われる。
こんな和テイストなのに、なんで近代的なステージが出てくるの?
と思う人もいると思う。
しかしこのゲーム、実はファミコン版のストーリーで分かるのだが、
現代の遥か1万年後のストーリーなのだそうな。
近代的とは言わず遥か未来の出来事なので、こうした意外性のあるストーリーと世界観でもあながち間違った演出とは言えないのである。
これからのアップデートで続きの展開がみられるかもしれない。首を長くして待つことにしたい。
総評
懐古おじさんがファミコン版との違いで躓いたが、やっていくうちに面白さがわかり、
はじめは50点、今は90点くらいになったゲーム。
単純に武器をふるって敵を倒していくだけで、なんだか面白いのが不思議である。
普段使ってない武器をあーでもないこーでもないとぶつぶつ言いながら使っていくのはなんだかんだで楽しい。
噛めば噛むほど味の出るスルメのようなゲームなので、嫌煙せずにプレイすることをおススメしたい。
なかなかの難易度で歯ごたえのあるゲームに飢えている人には特におススメだ。
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