ゲームレビュー リンクの冒険
任天堂が誇るゼルダの伝説シリーズの第2作目、リンクの冒険。
今回はこちらのゲームのレビューです。
目次
ストーリー
前作からの続きで、ガノンは倒したもののガノンの残党が暴れまわっているので勇気のトライフォースを手に入れるため、大神殿を目指す。というもの。(大分端折った・・・。)
ガノンは出てこないものの、復活するにはリンクの血が必要となるため、大神殿を目指す試練と並行してガノン残党と戦っているというストーリー。ガノン側の敵がフィールド位しか現れないため、いまいちガノンがストーリーに入り込めていない感じがします。ゲーム内でのストーリー解説も一切ないため、いまいち要領がつかめないかもしれません。まあ、そこは昔のゲームなのであまり深く考えないでプレイすることも出来るためそこまで気になる点ではないかもしれません。
サイドビュー
フィールドを歩いている場面は前作と同じトップビューなのですが、洞窟や神殿、敵に出会うと戦闘となります。この戦闘画面が今回サイドビュー(横から見た図。格闘ゲームみたいな)となります。前作から大幅に変わった点であり、このリンクの冒険を特徴付けている要素であります。
サイドビューのおかげで視覚的に迫力が出ており、この点は好印象です。何をしているか明確にわかりやすくなったため、取っつきやすい点ではあります。
今作だけのサイドビュー要素ですが、個人的には好きだったりします。
難易度
しかし、それに大幅に比例する形で難易度も上昇しております。嫌らしい敵の動きだったり、ナイト系の敵が単純に強かったりで、何度もゲームオーバーになること必須です。アクションステージの難易度がとにかく高いのが今作の特徴であり、問題点でもあります。
剣で攻撃して盾で防御。ジャンプで穴場を飛び越え魔法で戦況を覆す。単純なようで奥が深く、操作性もそれほど良くないため慣れないとなかなか攻撃が当てれなかったりします。
しかし、慣れてくるとサクサク攻撃を当てれたりジャンプですいすい進めたり出来るため爽快感はあります。特にナイト系の敵をノーダメージで撃破出来ると達成感は一押しです。この絶妙な難易度も個人的には高評価です。
逆に、落とし穴等をジャンプで飛び越える要素はちょっとどうにかしてほしかったところ。敵の体当たりで落とし穴に落ちて残機が減るのはどう考えても理不尽でしょう。理不尽=やりがいにはつながらないため、単純な難易度の上昇要素は避けるべきだったと思います。このような点があまり受け入れなれなかったのだろうと思っています。
魔法
救済措置のような感じでつけられた魔法ですが、大半は役に立たなかったりしますので厳選して使う必要があります。ライフの魔法が一番使うことになるためこのライフ一回分の魔法力を残しておくことが上手く生き残る秘訣です。
魔法を使った謎解きもあるので、全く使わない呪文というのは無かったりします。(ファイアー・・・。)
レベル
今回のもう一つの新要素ですが、これも賛否両論ありのシステムです。
死んだり、セーブから続きをやる際に、
現時点のレベルの一番低いレベルからやり直しになる
という謎なシステムとなっています。例えば、
剣のレベル3
魔法レベル2
体力レベル6
となっている場合、ゲームを再開すると一番レベルの低い魔法レベルの2に全て下がった状態でスタートとなります。
よって、レベルを順々にひとつずつ上げていく方が長期的に見て戦いが有利となっていきます。
このような点がこのゲームの理不尽な点へとつながっていっており、残念な点であります。
謎解き
魔法力の最大値を上げるマジックの器の場所が全く分からない場所に合ったりで、難易度に拍車をかけています。このアイテムがないと魔法が覚えられなかったりするので、広いフィールドを総当たりで歩くことになります。情報が何もないので理不尽なことこの上ない仕様で、もうちょっとどうにかならなかったかなという印象です。
BGM
任天堂らしい良質なBGMです。
神殿や大神殿のBGMはスマブラでも収録されており、聞きごたえ抜群です。今後に生かされているのはこれくらいだったかも・・・。
街の名前
ルト、ダルニア、ナボール・・・。
実は時のオカリナの6賢者の名前だったりします。
この辺りを知っているとニヤリとさせられる要素ではあります。
総評
サイドビューで新境地を切り開こうとしたものの、それ以外の要素と難易度の調整不足で評価はあまり良くない印象のリンクの冒険。これ以降のゼルダシリーズではサイドビューは使われておらず、失敗だったのかなと思わずにはいられません。しかし、ゲーム単体で見た場合の完成度はけっして低くなく、アクションが好きな人ならば是非プレイしてほしいゲームだったりします。なんだかんだでプレイしていて結構楽しいゲームなので、理不尽な面を除けば広く遊べるゲームだったりします。
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