ゲームレビュー スターフォックス(sfc)
ポリゴンを駆使した当時としては画期的なシューティングゲーム、それがスターフォックスです。
星を追い出された悪の科学者が報復として、連邦軍を侵略。
悪の科学者アンドロフ率いる侵略軍は手ごわい軍隊で連邦軍では太刀打ちできません。
そこへ一つの打開策として、どんな任務も請け負う銀河の雇われ遊撃隊スターフォックスに出撃を依頼。
こうしてスターフォックスとアンドロフ軍の熾烈な戦闘が幕をあけるのでした・・・・。
というのが大まかなストーリーとなっています。
目次
3Dポリゴンシューティング
家庭用では初の試みとなるポリゴンを駆使した3Dシューティングゲームです。
当時としてはそれなりに迫力のあるシューティングゲームで宇宙空間を舞台に戦闘を繰り広げるなど、スターウォーズを意識して作った部分がところどころ見受けられます。
また無線などがステージの途中で入るなど、ストーリーの臨場感を出す演出が上手くちりばめられていたりしてプレイヤーを飽きさせません。
「任天堂の出すシューティングゲーム?一体どんなゲームになっているんだ?」
と発売当時は興味をそそられたものです。
登場人物
今となっては違和感はありませんが、
登場人物はなんと動物です。
スターフォックスはもちろんサブキャラや敵キャラに至るまで全登場人物は動物となっています。
当初は何で動物なの?ディ〇ニーじゃあるまいし。と思ったものです。
宇宙空間を舞台に戦うとなると人間ではリアルになりすぎて取っつきやすさが失われると考え、それなら動物にすれば親しみやすさも沸くし悪くないアイディアだったのだなと今では思っています。
sfcの対象年齢的にも取っつきやすさを重視して動物にしたのはグッドアイデアだったのです。
俺の獲物に手を出すな
「俺の獲物に手を出すな!」
戦闘機では孤独な戦いを強いられるのですが、そこは無線で常に状況を確認しあうようなセリフだったり、味方の獲物を攻撃してしまうと上述のセリフが入り込むため、非常に没入感を高める演出がなされているのが魅力的です。
ストーリーも勧善懲悪もののわかりやすい展開なので、無線の演出と相まって戦っている目的もわかりやすく素直に楽しめるゲームとなっています。
個人的なお気に入りのセリフはエンディング中の「いつもあんたの後ろにいるさ」というセリフで、スターフォックス達の友情と信頼感を確かなものにする名台詞だと思っています。
難易度
これははっきり言って高いです。
自機の操作性も動かしやすいとは言えず、慣れるまではそれなりの時間がかかると言えます。
また、戦闘機を自分の視点で後ろから見ることになるので迫力は出るのですが、見えない部分から玉や敵機が飛んできたりと想像力を駆使して攻略することになります。
さらに難易度を押し上げているのが、処理落ちが頻繁に起こることです。
シューティングゲームにおいて、処理が落ちて攻撃するタイミングがずれてしまうとそれだけ攻略に影響が出やすくなります。
また敵の球を跳ね返すためにL,Rボタンを2回続けて連打するとローリングして球をはじき返す回避法があるのですが、処理落ちが出てしまってこの入力をするとなかなか連打してもローリング出来ず結局球を食らってしまうという状況が多々出てきてしまいます。
処理落ちするような激しい場面では玉がよく自機に向かってくるため、せっかくの回避法が使えずジレンマを抱えたままゲームオーバーを迎えてしまうことがよくあります。
まだまだ発展する余地を残したゲームなのだなと思わされる部分ではありますが、次回作では解消された部分ではあります。(理不尽さがなくなり、単純なゲームとしての難易度はもちろん健在です。)
総評
粗削りな部分と、理不尽な操作性で決して万人向けとは言い難い部分のある今回のレビューで取り上げたスターフォックス。
シューティングゲームという、一般の人ではなかなか敷居の高いゲームを登場人物をコミカルな動物にした点と初の3Dポリゴンにしたという話題性で購入を狙うという試みがあったのではないかと思われます。
お世辞にも操作性と難易度の点を相殺出来てはいないのですが、演出面が突出してよかった点が次回作のスターフォックス64につながっていくのだと思うと決して駄作などではない作品で、可能性を秘めた作品と言えるでしょう。
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