推奨品販売(推売)出来る=医薬品知識があるか?
「推売出来る人って、薬の知識が半端じゃないんでしょ。新卒ペーペーでは無理だよ。」
という言葉が、聞こえてくる。実際はどうなのか。
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関係ないです。
結論から言うと、そこまで関係ないです。
『推奨品は知識3割、意識7割』
と言われており、その商品を売るための最低限の知識が頭に入っていれば知識としては十分である。
かくいう私も10年以上ドラッグ部門で働いているが、医薬品の知識は結構いい加減である。
販売が上手くいくためには知識というよりは正しいアプローチの仕方やお客さんがどういった症状かをヒアリングで察知して、的確な商品を売ることが重要である。
でも一番重要なのは・・・
声かけである。
レジで関連した商品を持ってきたときや商品棚でお客さんが商品を選んでいるときを問わず、自分から積極的に声をかけていかないことには、推売が成功することはないのである。
基本的には目についたお客さんには全て声をかけていくことが重要で、このような姿勢でいさえすれば下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで成功するものである。
選り好み(押し売りは絶対ダメ)をせずに、ガンガン声掛けをしていけば販売のコツやアプローチの仕方が自ずとわかってくるものである。
そしてわかってくる。成功するのは2~3割が良い方だということが・・・。
中には1割を切るような難しい商品だってあるのだ。しかし、それだからこそ満遍なく声をかけていくということが重要なのである。
まずはそこを理解しておこう。実践しないまでもそこを理解しておくだけで、推売に対する心構えが出来てくるものである。
商品の知識はもちろんあってよいが、それだけでは成功には至らないということを肝に銘じておく必要があるだろう。
トライ&エラーを繰り返すという、超地道な作業であり泥臭い業務が推売なのである。
どんな人がむいているのか
ぶっちゃけていってしまうと、あまり人のことを考えていない協調性のない性格の持ち主が営業や販売には向いているらしい。
一見人当たりも良くて、お話し好きな人間で誰とでも打ち解けれる人間が推売に向いているんじゃないかと思うが、考えてみてほしい。
「こんな商品を薦めたら迷惑かな?」
「わざわざ時間を割いて、説明したら嫌われるかな?」
「怒られでもしたらどうしよう?」
などと思っているお人好しで協調性だけが取り柄の「イイヒト」に推売が出来るだろうか。
答えは否。
効能効果を熟知したうえで、お薦めしやすい成分から説明を切り出し症状にあった的確な商品を選ぶのである。
そのためにも、目先の失敗や迷惑などを考えていては推売など到底出来ないのである。
ようはお互いにメリットデメリットを考慮したうえで推売をするのである。あまりにごり押しになって自分のメリットしか考えないのは押し売りになり、その店の評価が地に落ちてしまい、人が来なくなってしまうのは本末転倒である。
あまりに独りよがりでもダメだし、お客さんのことだけを考えすぎてしまい店のメリットをないがしろにしてしまうのは人としては良くても商売人としては致命的である。きれいごとでは商売は成り立たないのだから、ある側面ではシビアに行く必要があるだろう。
何事も押しと引きのバランスは大事である。
結局のところ
「意識して声をかける」
推売の基本中の基本はこれだけである。
何十回やっても、ダメならアプローチの仕方や商品知識を再確認して、先輩や販売できている人に販売方法を教えてもらうのである。その時、普段から声掛けを頑張っていると
(この人頑張ってるから、とっておきの販売方法を教えてやるか・・・。)
等と普段の行動が身を結んで思わぬ情報が入ることもあるのである。
20~30代はまだわからないかもしれないが、40代くらいになってもその職種での専門的なスキルや知識がないと後々困ることが出てくるので、今のうちにでも何かしらのスキルを身に着けたほうがいいとだけは言っておこう。ある意味資格よりもよほど大事なポイントなのでしっかりと理解しておきたい。
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