アウトな仕入れ!?退職代行でブッチしたドラッグストアの日常業務
結論から言うと転売である。
近隣の店から商品を購入し、自店で利益が出るように金額を設定して売るというゲーム機では割と日常的に行われているこの所業。これをスナック菓子や牛乳等の日配品でやっているのが、今月に退職したドラッグストアが行っていた日常業務である。
実行部隊は中国人(前回の投稿で伝えたお母さんが主に担当)で日曜日以外は店舗で発注依頼を受けて翌日に商品を購入し、各店を回っていくのが通常のやり方である。
発注方法はエクセルでその商品の欲しい数を書き込み、パソコンで共有ファイルに落とし込むという単純なやり方である。
そして、翌日大体2回に分けて実行部隊が近隣の店舗から買い漁ってきた商品を持ってくる。
持ってきた商品をただ並べるだけならまだ楽なのだが、仕入れてきた商品は仕入れ業務といって、店専用の端末を使って商品の情報を入力しなければならない。
この作業がかなりの曲者で、とにかく忙しい。
まず商品のバーコードをスキャンして、
- 原価の入力
- 個数の入力
- 売価の入力
- 新しく取り扱う商品ならば、パソコンで新商品登録をしたのち前述の作業を行う
全体で4つの作業を行うことになるのだが、個数は別として原価の入力がとにかく大変だ。
なぜかというと、実行部隊の中国人が片言の日本語で
「ソレハ、ヒャクキュウジュウ二エン」(それは192円)
「ソレハ、キュウジュウキュウエン」(それは99円)
「ア、マチガエタ。ソレハニヒャクエンネ。」(あ、間違えた。それは200円ね。)
という原価の値段を一つ一つ教え、それを入力していかなければならない。
たとえ日本人でも難儀するであろう業務を、片言でしか伝えられない中国人から聞き出して端末に入力していかなければならないのである。
ちなみに端末で仕入先の入力をしなければならないのだが、この時の仕入先は「その他の仕入先」・・・・。
こいつはくせ~!!後ろ暗い雰囲気がぷんぷんするぜ~~~!!!!
となること請け合いの仕入業務なのである。
そして、この作業自体なんと通常の営業時間中に行われるのだからさあ大変。
お客様のレジ打ち業務や通常の発注業務と並行して行われるのである。一人ではとても回らない業務なので、基本2名以上のクルーがいなければ話にならない。
だが、「お母さん」達がいつくるかわからないため今日は何時ごろに来るんだろうか、今のうちに休憩に入ろうか、でも来ちゃったら面倒だしまいったなあ~、となること請け合いなのである。
商品自体は店のカゴに詰め込んで、店の床に置いておくことになるため、作業付近の通路は当然だが塞がってしまう。
時間によってはお客様がよく来る忙しい時間帯なときも多く、こんなことしていたらお客様だって買いづらくなって売り上げ落ちるだろうとちょっと考えればわかりそうなものなのだが、そんなことはお構いなしである。
「近隣の店から商品買って、高くして購入させちまえばしめたもんよ。さあ仕入して売るあるヨ~。」
という心の声が聞こえてきそうな感じである。
別に高く購入させるのはいいとして、詰めの甘さが否めずそれ以前に、
その作業、あんたらがやってよ(怒)
通常業務で忙しいのだから、せめて作業の分担くらいしてほしいものである。日本語がわからないとかそんな言い訳は通用しない。なぜなら、パソコン作業くらいだったらいくらでも出来るからだ。
それに店の中でそんな作業していたら見る人が見れば
「うわあの商品ひょっとして、転売かな?」「なんか忙しそうに中国語で話してるけど、なんの会話なんだろう?」
と怪しまれてしまうことは自明の理である。倉庫や事務所に商品を持って行って、そこで仕入作業をやってから店に並べればいいのにそんなことも考えつかないのである。
この店の店長は日本人なのだが、
「この作業はあの人達がやってくれないんですか?」
と聞いたのだが、
「いやあの人達じゃなくて我々がしてます。」
我々がしてますじゃなくて、彼らにさせるべきでしょ。奴隷根性が染みに染みついているのかこの店長も優しいだけであまり頼りにはならない。まあ社長のお母さんなら逆らえなくて当然と言えば当然なのだが、この業務の多さと忙しさだけはいかんともしがたい。
それになんといっても、転売である。他人のふんどしで商売成り立たせてどうするんですかと言いたい。
勤務してから初日でこの作業の実態を知った私は、プライドを持って仕事をすることの意義を真正面から否定されてしまったというのは言うまでもないことである。暗雲垂れこめたる新しい職場の出来事である。
これが退職代行につながる一因になったということは賢明な方ならお察しの事案である。
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